ゴリラの死生観


皆さんは手話が使えるゴリラ、“ココ”を知っていますか?
ココはメスのローランドゴリラで、1971年に生まれ2018年に享年46歳にて死にました。
ココは初めて人間と(手話による)会話を行ったゴリラとして有名なので、検索すれば多くの情報が出てきます。
なのでここでは細かい説明は省略しましょう。

私が興味深かったのは、人間がはじめて”動物の死生観”について知ることが出来たことです。
当然ながらゴリラの世界に宗教はありませんので(笑)。

因みにココはペットとして子猫を飼っていて、名前もつけてとてもかわいがっていました。そしてその子猫が交通事故で死んだときには酷く落ち込んでいたそうです(冗談みたいな話ですが、全て本当です!)。



なのでココは死の概念については、きっと理解していたのでしょう。

生前、ココは「ゴリラは死んだらどこに行くの?」と尋ねられ、こう答えたそうです。

「Comfortable hole bye.」

直訳すれば、「心地良い穴へ、さようなら」でしょうか。

どうやらゴリラは死を恐れることもなければ、輪廻して生まれ変わるとも思っていないようですね。
ただシンプルに「苦痛のない世界へさようなら」なのですから。

もしかしたら、これこそが一切の洗脳を排した生物の本能的な死生観なのかもしれませんね。

戻る        トップページ