どうして一流芸能人が自殺するのか?


この話はもともと書く予定にはなかったのですが、女優の竹内結子さんが自殺された事をきっかけに少し書いてみようと思います。
彼女は私の好きな女優さんだったので、とても残念です。

それにしても、今年(2020年)は芸能人の自殺が多いですよねえ……。
ここに名前はあげませんが、ネットで調べればすぐに分かるでしょう。でも実は以前からその様な事は結構多かったのです。
古くは”田宮二郎”さんや、”窪塚洋介”さん(未遂)など、特に演技力が高い役者さんが多い傾向にあるように思えます。

これは日本だけの話ではなく、海外でも名優さんが自殺するケースがありますよね。少し昔ですが、私が好きだった俳優、ロビン・ウィリアムズさんもそうでした。

役者さん以外でもミュージシャンが自殺をしたり、又は薬物を使用するニュースを度々目にしますよね。
ミュージシャンで自殺なのでは?という疑いがある方の中には、”尾崎豊”さんや元”X JAPAN”の”hide”さんの様なカリスマ的な人もいました。マイケル・ジャクソンはまあ、自殺ではないでしょう。

芸能関係以外でも、作家さんは昔から多いですね。古くは”太宰治”や”三島由紀夫”などが有名でしょう。
言うまでもなく、何れも極めて優秀な作家さんでした。

これらの現象についての説明として良く聞くのは「アーティストは感受性が豊かだから悩みを抱え込みやすい」だとか、「自殺するような繊細な感性をもっているからこそ、いい芝居ができたりいい曲が作れたりするんだ」などと言った話が多いと思います。
まあそれも間違ってはいないと思いますが、皆さんはこの説明でスッキリ理解した気分になれますか? また、彼ら彼女らの自殺を食い止める手助けが出来ると思いますか?
私は無理だと思います。流石にこの現象を定量的に説明することは不可能としても、いくらなんでも抽象的すぎますから。
恐らくこの説明をしている人自身がそっち側の人間ではないため、自分に理解できる言葉を使って無理やり解釈をしているのでしょうから仕方がないことですが……。

よってここでは、私が考えた仮説を書きます。恐らくこれと同じ仮説はまだ誰も言っていないでしょう。
その説明は性質上、あまり科学とは言えませんが、出来るだけ万人が理解しやすい科学的な思考に寄せてみますね。
そして周りに同様の人がいたなら、理解をして手を差し伸べてあげて下さい。逆にあなたが同様の人ならば、参考にして下さいね。


結論から先に書きます。上記の様な優秀な芸能人の方々が自殺する原因の一つは、

“変性意識を上手にコントロール出来なかったから”

だと私は考えています。
自殺の直接的な原因は、うつ状態になったり、その他の精神疾患や精神状態、或いはアルコールや薬物のせいかもしれません。
ただし元をたとればその原因を作ったのは、恐らく上記でしょう。

始めに断っておきますが、”変性意識”という言葉は正式な医学用語や心理学用語ではありません。一部の人が使っているだけの、俗語?でしょうか。でもそれに変わる正式な言葉が存在しないため、私もそれを使わせて頂きましょう。

変性意識についてネットで調べれば色々な説明が出てくると思いますが、私流にその定義を述べると以下のとおりです。
変性意識とは、

“脳の火事場の馬鹿力”

である、と。

身近な例で言うと、アスリートがよく使う“ゾーン”という言葉は変性意識状態そのものだと考えます。
例えば、“打撃の神様”と呼ばれたプロ野球選手、”川上哲治”氏が「ボールが止まって見える」と言ったのは有名な話ですね。
140km/h以上で向かってくる球が止まって見えるのだから、それは通常の人間業ではありません。
その後にも、”掛布”選手や投手の”江川卓”選手なんかも同様の不思議な経験を話していました。
あるピッチャーは、ボールを離す瞬間に「糸がキャッチャーミットに繋がっているのが見えた」と言っていました。つまり、投げる前からボールが行く場所が判ったそうです。

江川選手はボールを離してから「ボールがバッターの前を通らずにループしてキャッチャーミットに収まった」と言っていたし、掛布選手はボールが飛んできた瞬間に自分を中心に扇状に何かがグラウンドに向かって広がって、「こっちへボールを打て」と命じられているのが判ったと言っていました。これらの話はどれも日常的な感覚からすると、異常なものです。
ちなみに江川選手はこのゾーンの時にはバッターが一度もバットに当てられなかったし、掛布選手は連続ヒットの記録を作ったそうです。ですが残念ながら、そのゾーンは長くは続かず、プロ野球人生の中で数回しか経験がなかったそうです。

この様にゾーンに入ったアスリートはとんでもないパフォーマンスを出すようです。
話を見ればわかるようにこれは普通の意識状態ではありません。ある種、超人的な意識状態になっていると考えられるわけです。
そして彼らトップアスリートは訓練を積むことで、自分の意志で”火事場の馬鹿力”が出せるようになったことでゾーンに入れるようになった、というのが私の解釈です。

そして実はこの能力は、我々にも本来は搭載されているようです。
実際に事故の瞬間や高い所から落ちる瞬間がスローモーションに感じたりした経験はありませんか?
またビル火災などで煙に追われて避難する人が、視界が急に狭まり避難通路だけが異様に遠くまでクッキリ見えた、なんて言っていた例もありました。
またこの“火事場の馬鹿力”という言葉が作られた元の話しとして、か弱い女性が火事の時に重たい父親を担いで逃げたり、重たい金庫を運び出したりしたことがあったそうです。何れも平時には出ない不思議な力が出たのでしょう。

この”火事場の馬鹿力”がゾーンの源であり、ゾーンの時の意識状態が変性意識状態です。
これなら分かりやすいですね?

そしてこのゾーンはアスリートの様な肉体を使う作業だけでなく、脳を使うあらゆる作業にも存在しているのですよ。
つまり芸能人や芸術家、そしてクリエイターやエンジニアなどにも存在するのです。
例えばある人気漫画家はこの様な事を言っていました。
「漫画のキャラクターたちが勝手にしゃべり始めるので、私はそれを書き留めているだけです」
これも明らかにある種のゾーン、つまり変性意識状態でしょう。

ですが誰でも変性意識に入れられるわけではありません。生命の危機などに面して勝手に入ってしまうことはあっても、平時に自分の意志で入れるのはきっとごく、限られた人だけでしょう。
そして変性意識に入れる人たちの特徴はシンプルで、”極めて高いパフォーマンスを出すこと”です。
要するに、超凄いってことですね。

それこそ役者さんならまるで役が乗り移ったかと思うような迫真の芝居をしたり、音楽家なら人々の心を響かせるような楽曲を作ったり、小説家なら壮大なストーリーを考えたり、芸術家なら異様な絵を書いたり、エンジニアなら超人的な発明をしたりと、職種によって様々な形で結果が出ます。

私個人的には、高い能力を発揮する人は多かれ少なかれ、すべからく変性意識状態になっているのだと考えています。
ですが逆は真ならずで、変性意識といっても本人が持っている以上の能力は出ないので、例えば知らない知識が脳から出てくことはありません。よってその力を出しても大したことがない人はいますが、その人の平時の能力は明らかに超えているでしょう。


さて、話を芸能に戻しましょう。
竹内結子さんの自殺の本当の原因は当然、私にはわかりません。恐らく後から色々言われると予想しますが、結局は本人以外にはわからないことです。
なので竹内結子さんの件は、この説明と異なるかもしれないことは断っておきますね。

竹内結子さんは優秀な女優さんでした。演技力が高く、アカデミー賞も何度も取っていますね。
個人的には、ドラマ“プライド”で演じた役が好きでした。昔は、野島伸司作品に結構出ていたんですよね。

始めに書いた”田宮二郎”さんが演じたのは、“白い巨塔”という有名なドラマの主役、”財前五郎”という医師の役でした。
彼の芝居は神がかっていたとされており、まるで本物の野心家の医師になったかのようだったとか……。
そして全ての撮影が終わったあとで、「もう演じられない」と言って猟銃で自分の頭を撃ち抜いてしまったそうです。

”窪塚洋介”さんも、かなり過激な役柄をやった後に、自殺未遂をしたとされています。(本人は否定しています)
彼もまた、その特殊な役にかなり入り込んでしまっているイメージでした。

ちなみに両者とも精神を病んでいたなど様々な説があって、我々が本当の理由を知るすべはありません。
ネットで調べれば、お決まりの陰謀説も書かれていますね。

優秀な役者さんが個性的な役柄を神がかり的な没入感で演じ、撮影後に自殺や自殺未遂をする。上記以外にも、こういった話はちょいちょいあるのです。
他にも同様に凄い能力を発揮した後に自殺する例は、ゴッホ、太宰治、三島由紀夫……etc。
その他にも、エンジニアにだっています。詳しくは言えませんが、超ヒットゲーム機を開発したエンジニアも、完成直後に会社で首をつっていたそうです。

そして竹内結子さんも優秀な役者さんでした。

彼ら、彼女らに共通していることは、恐らく変性意識に入っていたことだと思います。

スポーツ選手の変性意識であるゾーン。これは比較的安全です。
ちなみに肉体的な”火事場の馬鹿力”がなぜ、普段は出ないようになっているのかわかりますか?
単純に危ないからです。筋肉の力を出しすぎると筋繊維が断裂したり、腰や肩などの関節を痛めたりしてしまいます。その他にも血圧や脈拍も上がるので心肺機能や血管にも極端に負担をかけるでしょう。

こんな力を頻繁に出していたら、たちまち怪我をします。なので火事のような生命の危機に面した時に、怪我をするより優先することが起きた時に初めて、この力が出るようになっていると考えらますね。
逆に言えば、アスリートの肉体的なゾーンは先に体を痛めるので、精神へのダメージまで行くことは稀なのです。

しかしながら、それ以外の職種のゾーン。つまり変性意識はとても危険なのですよ。なぜなら、本人も周りの人も脳が異常な力を出していることに気づきにくいからです。
しかも変性意識中はパフォーマンスが出るだけでなく本人は気持ちがいいので、中々そこから出ようとは思いません。
更に周りの人たちからは天才だの何だのと褒められるので、一度経験すると変性意識に入るのを止められなくなってしまうのです。
しかしながら、脳だって肉体と同じ様に非日常的な負担を掛け過ぎる、もしくは掛け続けると壊れる事をぜひ知って下さい。それこそ筋肉が断裂するように、です。
そしてその時の症状こそが、うつ状態などの精神疾患なのです。


さて、現象の分析的な話はこの辺りにしておいて、ここから最も重要なことを書きます。
実は、変性意識は入るよりも出る方が難しく、そして重要です
入り方だけを知って出方を知らないことは、アクセルは付いているけどブレーキが付いていない車に乗るのと同じくらい無謀で危険なことです。
その事をよく理解して、上手く出られない人は変性意識に入るのを止めるべきでしょう。
参考までに、以下に簡単に、変性意識から出るコツについて書いておきます。


1, 寝ること。睡眠時は最も深い変性意識状態なので、全てがリセットされます。なので寝られるのならば、寝られるだけ寝ましょう。
上記の江川選手やアインシュタインは毎日10時間寝ていたそうですが、これらの話を読めば納得ですね。
普通の人の尺度で睡眠時間を決めてはいけません。そして一度変性意識に入れたら、最低でも3日は休んで下さい
それが出来ない人は、入れてはいけません。

2, しかしながら多くの人は、「それはわかっているけど、寝られない」と言うことでしょう。そもそも変性意識状態に入ると、寝付きにくくなります。また精神疾患にかかってもそうなりますね。
なので、変性意識から出るためのトリガーを決めておきましょう。この音楽を聞くと出るとか、このゲームをやる、このスポーツをする、車の運転をする、何でも良いです。脳にルーティーンとして変性意識から出るきっかけを焼き付けるのです。
出来るだけ頭を使わずに夢中になれるものが良いですよ。個人的にはスポーツなんか一押しです。

3, きっとそれでも自分の意志で自由に出るのが難しいケースがあるでしょう。なので人によっては記憶がなくなるまでアルコールを飲むなんて人もいそうですが、健康に悪いですよねえ? なので私が一番効果があって副作用がないと考える方法を書きますね。
簡単です。好きな異性と話すことです。できれば電話ではなくて直接会ったり、ハグしたり、その先……まですれば確実に出られるでしょう。
どうやら恋愛感情というのは、変性意識とは脳の対極の場所を使うようで、二律背反の関係になっているようです。なので相手さえいれば、この方法がベストでしょう。

4, 変性意識からいつでも出られるように、入っている時間を決めましょう。長時間入っていればいるほど、出るのが難しくなります。
いくら気持ちがよくてパフォーマンスが出ているからと言っても、精神をすり減らしていることを忘れないで下さい
タイマーをかけるなどして、いくら良い所でも強制的に作業を終了しましょう。健康さえ保てれば、また後日、続きからやればよいのです。配偶者や家族がいる場合には、それらの人にある時間で止めてもらうのがベストです。

とりあえず、以上です。
もしも上手く変性意識から出られない、又はコントロール出来ないという人は、入るのを止めることです。特に若いうちはコントロールがとても難しいので、お勧めしません。
それでたとえパフォーマンスが落ちたとしても、きっとその方が幸せに生きられます。自殺するような精神疾患にもなりにくいでしょう。

余談ですが、若い時には変性意識に入れたのに、歳とともに入れなくなる音楽家などがよくいます。そういう人たちが無理やり変性意識に入るために、違法薬物を使いたくなるのだと私は推測しています。
薬物を使うと確かに変性意識には入りやすくなるそうです。
ちなみにですが、Appleの創業者スティーブ・ジョブズやウォルト・ディズニーもLSDと呼ばれる薬物を使っていたとされています。(スティーブ・ジョブズは自ら使ったと言っています)
彼らの作品にはその時のインスピレーションが反映されているという話がありますが、まあ、納得できる話ですね。

変性意識に入れば確かにパフォーマンスは出ますが、副作用がエグいので本当に私は勧めません。(なので、変性意識への入り方は書きません)
ですがまれに、変性意識に頻繁に入りながらも心身ともに健康でいられる人がいます。
その人達のことを、私は“天才”と呼んでいます。


さて、変性意識の話は以上です。
才能溢れる人が死ぬことは、社会にとっても大きな損失です。もしあなたの周りにこの様な特徴を持つ人がいたら、どうか気をつけてあげて下さい。
彼ら、彼女らは、サラリーマンの様なフルタイム勤務は無理です。高い能力を発揮する分、十分な休息が必要である事を理解してあげて下さい。
それが私からのお願いです。

もしも竹内結子さんがこの記事を10年前に読んでいたら何かが変わっていたのではないか? などと思わずにはいられません。
逆に的が外れていたなら、それはそれでむしろ私の管轄外なのでOKです。

ちなみに私は、変性意識状態の人は顔を見たら大体わかります。目が違うんですよね。なんと言うか、とても魅力的に見える独特の目と表情になっているのです。

最後の余談ですが、最近にもテレビやYouTubeを見ていて、明らかに変性意識状態になっている一人の若い女性芸能人がいます。
更に彼女や周りの人の言動からも明らかに彼女は変性意識に入っており、そしてそれを上手くコントロールできていません。
天才的なパフォーマンスに独特の目。パフォーマンス中の記憶がないという話や、パフォーマンス後に倒れて意識を失うなど、全ての症状がドンピシャなのです。

何らかのルートで、彼女の周りの人がまだ若い彼女に本記事の話を知らせてあげることを願っています。

そして最後に、名優、竹内結子さんの冥福を祈ります。


※ 本記事は急いで書いたので、乱文失礼。また暫くしたら削除するかもしれないので、宜しくです。


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