最近の若い者はけしからんのか?


「最近の若い者はけしからん」
このセリフは我々が若い頃にもよく大人達に言われたし、その大人達も若い頃には大人達に言われていた定型句のようなものでした。

因みに古代エジプトの壁画の中にも「最近の若い者はけしからん」的な言葉が書かれているのだそうですから(笑)、これはきっと人間の性(さが)なのでしょう。

ですが私は今の若者に対してそうは思っていませんし、私と同世代の人達もきっと同じだと思われます。
多くの大人達が、最近の若い人達は「いい子」だと言っています。礼儀正しく真面目だしバカなことをしないし……。

例えば酒を飲みまくって酔っ払って警察の世話になったり、ギャンブルにはまったり、車やバイクで暴走行為を繰り返したりケンカをしたりといったことをする若者は、昔と比べれば遙かに減っているでしょう。
つまり、現代は真面目でいい子が多く見えるのですよ。

この現象はSNSによる監視社会のせいなのかも知れませんが、バカなことをやる子が減っていると思います。

それが良いことなのか悪いことなのかは判りませんが、正直に言って我々の世代から見ると少し物足りなくも感じます。
若い頃は溢れるエネルギーを抑えることが出来ず、時にもっとバカなことをやっても良いのでは?と思っている大人が多いと思います。
一言で言うなら今の若者には、いわゆる「バイタリティー」を感じないといったところでしょうか。

その昔、アフリカの慣れ親しんだ森から出ようと考えた我らの祖先は、きっとバカげた行動をする若い猿だったのでしょう。
ですが平原に出た彼らがやがてホモサピエンスへと進化し、我々人類になったのですよ。
つまりバカげた行為に見えるものも、たまに大成功したり革命を起こすことがあるのです。故に若者の脳には、バカな行動をするプログラムが備えられているのだと私は考えています。

時代も国も問わず、きっとバカなことをやれるのが若者の特権であり、それを許容するのが大人たちの義務なのでしょう。

だからといって別に悪いことをやる必要はないので、時に何かに夢中になって、バカみたいに熱くなってみてください。
これは若い時にしか出来ない人が多いのでお勧めです。

では具体的に何をすればよいのかって?
我々大人が思いつきもしない事だからこそ「バカな行動」なわけなので、それは自分達で見つけて下さい。
ゲームやSNSは大人になってからでもいつでも出来るので、個人的にはそれ以外のことがお勧めです。

因みに私はスポーツに熱くなることもお勧めします。いつの日か、その経験があたなを救うかも知れません。

ここでは詳細は書きませんが、スポーツというのはこれから先の未来において、とても重要な役割を担うと私は考えています。
そして大人になってからいざ何かスポーツをやるとなると、やっぱり昔、学生の頃にやっていたスポーツに行き着くものなのですよ。


戻る        トップページ