お天道様は見ているのか?


以前に「仮にVR解釈が正しかったとして、だから何か変わるのか?」という旨の質問を頂いたので、取り敢えず1つ例をあげてみようと思います。

例えばあなたが、誰も見ていない夜の道で財布を拾ったとしましょう。
そしてもし財布の中に5万円の現金が入っていたとしたら、あなたはどうしますか?

もちろん、そのまま警察に届けるという人も居るでしょう。ですが現金だけを抜き取ってネコババする(パクる)人も結構居るのではないでしょうか? 

この様に人が誰も見ていない時に悪行を行うかどうかを律するものが、西洋では一神教の宗教とされています。つまり仮に人が誰も見ていなかったとしても、神様はその行為を見ているという教えですね。

そして神が見ている前で悪い事をしたらバチが当たったり、死後にペナルティーとしてカウントされるという教えが多いでしょう。
(まあ現実には、財布を落としたら日本よりも海外の方が遙かにパクられるケースが多いんですけどね(笑))

この様に西洋の道徳は、宗教に基づくものが多いと思われます。

ですが日本では、一神教の宗教は有史以来メジャーではありませんでした。
最近の人は知らないかも知れませんが、上記の様な時に日本では誰も見ていなくても

「お天道様が見ている」

という表現を使ったのですよ。だから誰も見ていなくても悪い事をするなと。

念のために書いておくと、お天道様というのは太陽の事です。
ですがこれは物理的な意味での太陽というよりも「人知を越えた何かが天から見ている」というニュアンスなのだと私は解釈しています。
昔からのその様な考え方が、日本の道徳の一部を担っているのでしょう。

ですが当然ながら、その科学的根拠なんてものはありませんね。

ここでVR解釈の登場です。
もしVR解釈が正しいとしたら、我々はゲームのキャラクターを演じているプレイヤーです。
だとしたら、ゲームのプレイの様子をメタ世界の住人が大勢で見ている可能性が高いでしょう。ええ、現在でも大きな人気ゲームの大会をネットで世界に生中継している事がありますが、もしかしたらそれと同じかも知れません。

つまり、メタ世界の住人が人と呼べる容姿なのか分りませんが、少なくとも我々の行動は全て、何者かによって見られている可能性は十分にあると考えるべきでしょう。

つまり「お天道様」という言葉が具体的に指す者は、このメタ世界の住人のことになりますね。
もちろん悪事を見られたからといってバチが当たるかどうかまでは分りませんが、少なくともこれは道徳の基礎になり得ませんか?

実際にゲームの観覧客が大勢見ている前で、落ちている財布をパクる様な事はしにくいでしょう?
それどころか、逆に良い行動をしたくなりませんか?

ここで悪い事をするとバチが当たったり、良いことをすると良いことが起きるなどと言い始めるとそれは宗教の領域になるので、そこに立ち入るのは止めておきましょう。


さて、ここから先は少しオカルト的な仮説で遊んでみましょう。

皆さんは子どもの頃に、自分が誰かに監視や観察されていると思っていた時期はありませんか?
因みにこれは世界共通の現象な様で、映画にもなっています。
ジム・キャリー主演の、トゥルーマン・ショーなどがズバリそんな話なので、興味がある方は見てみてくださいね。

自分の行動が何者かに見られているや、自分の体は普通の人とは違う仕組み、例えば機械だったり、或いは自分だけは寿命が存在しないと直感的に思っていた時期はなかったですか?
因みに私にはありました。大体5歳くらいまでだったと思いますが、私の友人にも似た様なことを言っている人が結構居たので、読者の中にもきっと居ると思います。
もちろん大人になってもそんなことを思っていたら何らかの脳の病気が疑われてしまいますが(笑)、子どもの頃には良くあることです。

ではどうして子どもの頃にはこんな現象を起こす人が多いのでしょうか?
そんな疑問に世界で初めて科学的に答えてみるとしましょう。

「この世界」という名のVRゲームを始める前には、恐らくメタ世界に於いて記憶が全て消去されるのだと思います。しかしながらプレイヤーの中にはプレイ前に記憶が完全には消えきれず、この世界に生まれてからも暫くその名残が残っている可能性があります。
それがメタ世界からこのゲームの世界が見られているという記憶であったり、又は自分の体はこのゲームのキャラクターの組成ではなく、メタ世界の組成であるという記憶なのでしょう。
ですがあくまで記憶が消去されるのに少し時間が掛かっているだけなので、大人になるにつれてそれらの記憶が消えていくのでしょう。

ここで鋭い方は気づいたかも知れませんが、前世の記憶を持つ子どもの原理もこれだと思われます。
つまり、前回のキャラクターをプレイした時の記憶がプレイ前に完全には消去されきれず、この世界に生まれてからも暫く残ってしまっているのでしょう。
だから前世の記憶が有るのは子どもの頃だけであり、これも大人になるにつれて忘れてしまうそうですね。

まあ前世の記憶については、宗教の教えで生まれ変わりを信じている地域が多いのでその殆どが嘘や作り話だと思いますが、時々本当っぽい話も混じっている気がします。


さて、これらの話はあくまでオカルト的な話へ無理して答えたらの話であり、お遊びですので宜しくです。
もしこの手の話をこれからも書いて欲しいと思う人が居たらアンケート欄から教えてくださいね。

前世の記憶については、また改めて書くとしましょう。


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