責任感と使命感の違いとは?


世間では何らかの仕事をするときのモチベーションとして、“責任感”で行うことと、“使命感”で行うことがあるとされています。
どちらも似たような心理を表す言葉に見えますが、これらの違いは一体何なのでしょうか?

「この仕事はあなたの担当だから」、「これはあなたの役割だから」、「あなたがやらないと皆が迷惑する」。
人々にこの様に言われる、または思われる仕事はおそらく全て、”責任感”によって行う仕事でしょう。
これらは、もしあなたがその仕事をしなければ、きっと周りの人たちから怒られたりヒンシュクを買ったりするものです。
よって”責任感”とは具体的には、”人に迷惑をかけないように心掛ける意識”のことでしょうか。
この”責任感”というのは、ニュアンス的に“義務感”ととても近いものとなるでしょう。

「自分の仕事を責任を持ってやる」という言葉があるように、世間で行われている殆どの仕事は責任感がモチベーションになっていると思います。
そしてその仕事をすることにより、対価として給料が発生しているわけですね。

もちろん責任を持って仕事をすることは易しくはありません。
例えばもしも何らかの理由で自分が明日、その仕事が出来なくなったなら、自分の代わりの人物を探すなり知恵を絞るなどして、“何らかの方法で自分と同等の仕事結果を出す方法を探し、手配するところまで”が自分の仕事となります。
これが“責任を持つ”という言葉の本来の意味ですね。

もちろんここで言う仕事とは、いわゆる“職業”に限りません。
例えば家事や育児、子育てだって立派な仕事ですが、恐らく殆どのケースでは”責任感”でやっているでのはないでしょうか?

さて、では対する”使命感”とは一体どんなものなのでしょうか?

”使命感”というのは、”責任感”よりもう少し内発的なものだと思います。
つまり誰からも何の強制もなく、あなたがその仕事をすると決められているわけでもありません。
そんな中で「敢えて自分がその仕事する」「我こそがその仕事をするべき」という選択をあなた自らの意志でするケースです。
誰もその仕事をあなたがやる事が当然だなんて思っていないし、やらなくても誰からも怒られません。
いえ、むしろ誰もあなたの存在すら頭に浮かばないことでしょう。

なので仮にその仕事をする能力を持っている人があなたしか居らず、あなたがそれをしないことにより助かるはずの人たちが助からなかったとしても、そんな事は誰も知りませんしバレることもありません。
更に言うならば、あなたがその仕事が好きだったり、やりたいと思っているわけでもありません。
どちらかと言えば、その仕事が好きかどうかは置いておいて、たまたま自分がその仕事をする能力(環境を含む)を持っていることを知ってしまい、内なる義務感から行うこと。
それこそが“使命感”から行うことの定義となると思います。

因みにですが…、使命感で仕事をしている人たちは結果的に成功したり、自己肯定感が強かったり、幸福度が高い人が多いように見えます。
この話は“好きなことを仕事にするべきか、得意なことを仕事にするべきか”の話に通じる部分があるはずです。

実は今回の話はとても重要なことに繋がるものなので、また何れ詳しく書きましょう。

さて、あなたは使命感をモチベーションとして何かをしていますか?


戻る        トップページ