拝金主義を続けることは不可能です
何というか、最近の日本人の拝金主義は凄いですね。
これにはネットというかSNSの普及が関係している気もしますが、特に若い人にその傾向が顕著な気がします。
私はバブル経済の時期には高校生でしたので、当時の大人達の価値観を肌感覚で正しく知ることは難しかったかも知れませんが、少なくとも私の感覚ではバブル時代の若者よりも今の若者の方が拝金主義が進んでいるような気がしますかね。
それも特に、女性にその傾向が強いように感じます。
例えばテレビに出ているアイドルや芸能人の女性が、ビックリするくらい「お金が欲しい」系の事を語りますね。彼女たちが普通に「ATMと結婚したい」だとか、「お金持ちと結婚したい」と言っていることに驚くことが良くあります。
もちろん、バブル時代をはじめ昔の女性たちも心の中ではそう思っていたのかも知れませんが、それを口に出すことは「はしたない、みっともない」と皆が思っていました。
ええ、昔はまだ女性が働いて稼ぐことが難しかったのにもかかわらずです。
ですが現代では若い女性達がそれを堂々と口にしますね。
またいわゆる「頂き女子」系の若い女性が、色恋を使ってオジさんからお金をだまし取ることも、まるで悪いことではないような風潮さえ感じます。
とにかく若い人達が、「カネカネ」言っているように見えて仕方がありません。
どうして現代の日本はこんなに拝金主義になってしまったのでしょうか?
日本全体が貧しくなってきたことや、マスコミの煽りで将来への不安が増したこと、またはSNSの普及でリッチな生活をしている人達が、普通の人の目に入りやすくなったことなども原因としてあるだろうと私は考察しています。
この文章は主に若い人向けに、具体的には10代から20代中盤くらいの人に向けて書いていますが、恐らくあなた達が大人になる頃には、全ての人がお金の問題から解放されていることが予想されます。
今までに何度も述べてきたとおり、AIの進歩により早ければ10年後、どんなに遅くても30年後には人類は労働とお金の問題から解放されている可能性が高いでしょう。
つまりあなた達が大人になる頃には、私の言葉で言うところの「満腹パイの時代」になっているということです。
ずっと拝金主義の価値観で生きてきた人は、満腹パイの時代にはどの様に生きるのでしょうか?
今までずっと崇めてきたことが、もう存在しないのですからとても空虚になることが容易に想像出来ますね。
その時には一体何を目標にし、何を生きがいにして生きるのでしょう?
一つ、ちょうどバブルの頃に実際にあったお話を書いておきます。
バブル経済の頃、定年退職したサラリーマンが、定年後も毎日朝早く起きて、スーツを着て、お弁当を持って出かけ、電車に乗り、公園でお弁当を食べて帰ってくる人が少なからず居たそうです。
彼らはこの生活以外をやったこともなければ知りもしないので、突然定年で失職しても他に何をやったら良いのかが分らなかったのですよ。
その人達は「ワーカーホリック(仕事依存症、仕事中毒)」などと言われていましたが、現代の若い人にはきっと彼らの行動は意味不明で理解出来ないと思います。ですが実際に居たのですよ。
当時高校生だった私は「こうはなりなくない」と強く思ったことを良く覚えています。
ですが現代人だって彼らをバカにしてはいけません。我々だって満腹パイの時代が来たら、同様になることが容易に予想されます。
つまり、ずっとお金を信奉してきた我々が突然、お金から解放されたときに何を目標に生きれば良いのか分りますか?
現代人はワーカーホリックならぬ、マネーホリックになっているとは思いませんか?
現代に於いては、お金は確かに大事です。ですが近い将来、お金から解放されたときのために、それ以外の価値観も作っておかなければなりません。
これは高齢者にはあまり関係ない話かも知れませんが、あなた達にはとても重要なテーマです。
つまり
拝金主義は、今後もずっと続けることは不可能
なのですよ。拝金主義で金銭的なことばかりを見ていると言うことは、逆にそれ以外のことは見ていないということです。
なので近い未来に満腹パイの時代が来ることを想定して、拝金主義も程ほどにすることをお勧めします。
そうしないと将来、上記の定年退職後のサラリーマンの様になりかねませんよ。
これは私からの強い忠告だと思っておいてください。
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