生きている間に生まれ変わる方法とは?


突然ですが皆さんは今の自分に満足していますか?
今の自分はなりたかった自分ですか?

「YES」と堂々と答えられる人は恐らくかなり幸せな人だと思います。

では「NO」と答えた人は、自分を変えたいと考えていますか?

私もある程度長く生きてきましたが、同級生や友人らを見ていても人というのはなかなか変わるものではありません
殆どの人は、遅くとも二十歳前後で完成しているように見られました。その後の変化は良くも悪くも僅かです。

少し余談ですが、私は高校時代からよく友人にアドバイスをしていました。
私が高校生の時代には、将来について語るときに「俺の夢は安定した会社員になって、定年まで無事に勤め上げることだ」と言っている人はあまり居ませんでした。

もちろん若いからというのもありますが、「俺は普通の人とは違う」「俺はこんな夢を持っていて、こんなことをやるんだ」。
或いは「サラリーマンには絶対ならない。俺はこんな職に就く」といった様なことを言う友人が多かったのです。
例えば、やれ音楽家になるだの弁護士になるだの社会や国を変えるだのといった具合です。

まあ私がそういう人と気が合ったから友人に多かったのかも知れませんけどね。
ですが殆どの人はその目標に向かって進むことはありませんでした。私はてっきり気が変わったのかと思ったのですが、彼らはそれでも「これからやる」だの「まだ諦めていない」と言っていたので、30代の前半くらいまでは私は良かれと思って友人に強くアドバイスをしていたのです。

内容は「今すぐにやらないと間に合わないよ」と言った具合の内容で、論理的に、そしてかなり厳しめに言っていました。それが友人の役目だと思っていたので、本当に彼らに夢を叶えてもらいたいと思い、良かれと思って言いにくいことも言っていたのですよ。

ところが、、、結果は相手から延々と”出来ない言い訳”を聞かされ、その解決策を一つ一つ考えて私がアドバイスをしていくと最終的にキレられて終わることばかりでした。
いや、自分がやりたいと言っていることなのに、どうして私に対してキレるのかが意味不明だと思いましたが……。

念のために言っておきますが私は人生に正解などないと考えていたので、誰かに何かをやれだとか強制をしたことなどありません。
あくまで“本人がやりたい”と言っていることに対して行動が伴っていないので、具体的な方法などをアドバイスをしただけです。
ええ、心の底から夢や目標を実現して欲しいと願っていたので……。

そしてある時、「今すぐに行動を始めないと年齢的にもう間に合わないよ」と私が言ったときに、友人がキレてこう言いました。

「来世にでも叶えてやるよ」

私はその時にやっと悟りました。つまり彼らは、本当はやる気なんてハナから無いのだと。
だったら口に出さずに黙っていれば私の手間を煩わせることもないし、険悪な雰囲気になることもなかったのにと思いました。
(因みに全員男性ですよ)

私は自分自身がやる気が無いことを口に出し続けたりしないし、ましてや友人に相談することなどないのでずっと彼らが理解出来ませんでした。(正直に言うと、こいつら実はbot何じゃないか?と思ったこともありました(笑))

では彼らは何故やる気も無いことを口に出し続けたのでしょうか? それも10年以上。
自分を大きく見せるため? 或いは平凡でつまらない未来から現実逃避をするため?
私はずっとその手の理由だろうと思っていました。

しかしながらVR解釈が正しいなら、それも少し違う気がしてきました。

彼らはきっと本当にやる気が無いわけではなかったのだと思います。夢としたこともその時は本当だったのでしょう。また後に気が変わったわけでもないので、気が変わったとも言えないのでしょう。
現在に於ける一般的な言葉で彼らの心理を正しく説明するなら、「夢として持っていることは事実だか、それを実現するための努力はしたくない」だと思います。
要するに「もし誰かがポンとそのポジションを与えてくれ、且つそれで食っていけるなら喜んでやるよ」と。

最近の若い男の子たちは恋人が欲しくないわけではないけど、そのための努力をしたり傷つくのは嫌だと言って(笑)結果的に恋人が居ない人が多いそうですが、何だかそれと似ている気がしますね。

正直に言って私は彼らのことを単に意志が弱いのだと思っていました。
でもそう言ってしまっては身も蓋もないので、VR解釈を使って上記の現象を説明してみようと思います。
今回もかなり突拍子もない内容となりますが、VR解釈が正しければこんな事も導けるというお話です。

そもそも人間には二つの意識があります。具体的にはメタ世界にある意識と、この宇宙の中(の脳の中)にある意識、つまり我々が“無意識”と呼んでいる物です。

メタ世界の意識というのは我々が日常的に意識と呼んでいる物のことで、何か重要なことを選んだり決定するものです。これは自我と言っても良いでしょう。(この意識が二つある話は改めて詳しく書くので今回は詳細については省略しますね)

しかしながら厄介なのは脳の中にある無意識の方です。これはマスタープログラムで作られているので、まあ一種のAIの様な物です。
このAIのおかげで何も考えずとも、文字通り無意識で歩いたり食べたり運転したり出来るわけですね。
右脳と左脳の様にこの二つの意識が融合することにより、我々の心は作られていると考えています。
そして当然ながらDNAで決まるのはこの無意識の方です。この無意識と意識の齟齬(ズレ)が大きい人が、恐らく上記の様な状態になるのではないでしょうか?

要するにいくら意識が願っていても、それを無意識が邪魔するのですよ。だから言葉と行動がズレると。
なのでズレる理由は本人にも上手く説明出来ないのです。(よって最終的にキレる)
というのが、VR解釈を使った説明です。

でもここで終わってしまってはただの分析であり、救いのない話になりますね。
実は一つだけ無意識を変える、もっと言うと無意識をリセットする方法があるのですよ。
我々が日常的に用いるところの、生まれたり死んだりするのはこの無意識の方なので、これをリセットする、つまり一度殺してもう一度作れば、生きたまま生まれ変わることが出来そうですよね?

ですが本当に死んでしまってはそれこそ来世にでも期待するしかないので(笑)、死んではいけません。
その具体的な方法とは、“死にかける経験をすること”です。
例えば事故であったり病気であったり自殺未遂であったり、他にもあるでしょうが、本当に死にかけた人、正確に言うなら“死をリアルに意識した人”というのは、その後に大きく変化することが多いのですよ。ええ、年齢に関係なく!!

これこそが、生きている間に生まれ変わった状態です。


歌手の長渕剛さんの言葉で、「人生は一度しかないのだから、生まれ変わるなら生きているうちに」というものがありますが、彼も一度病気で死にかけた経験をしているそうですね。

今までの人生においてずっと安定して生きていられたならば、生物学的に無意識が死ぬ必要が無いのです。なぜなら同じ事を明日以降もすれば生き続けられるのですから。これはホメオスタシスの話にも書きましたね。

よって死の危機に接し、死を意識したときにはじめて無意識がリセットされるのだと思います。だって行動を変えないと今度は本当に死ぬかも知れないのですから。
これをVR解釈を使って具体的に言うならば、マスタープログラム内のAIの学習データの一部が初期化(デフォルトに戻る)されることで、無意識がリセットされるのでしょう。よって無意識が(メタ世界の)意識の邪魔をしなくなると。


ここから先は確信は有りませんが、例えば釈迦は実際に死にかけるほどの荒行をしたし、現在でも荒行をする修行僧が居ると思いますが、これらは無意識をリセットすることを狙ってのことなのかも知れませんね。

私にも似たような経験があったことは今までに書いてきたとおりです。ある日に書いたとおり、私は15歳の時に明らかに無意識が一度死んでリセットされました。そしてその後も何度かリセットを経験したと思います。

但し、別に私はリセットすることを勧めているわけではありませんので、そこは誤解の無いように。

同時に言うまでもなく、もし望むならば今回の分析は自己啓発に使うことも出来るでしょう。


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