病気や怪我がどうしてなかなか治らないのか?


病気になったり怪我をしてしまった際にはまず、最新の医療を受けて下さい。
いくら医学が完璧ではないとしても、医学は優秀な先人達が長年の間に多くの苦労を重ねて作り上げた人類の知恵です。よってそれを使わない手はありません。

その上で、なかなか病気や怪我が治らない人もいれば、比較的早く治る人もいますね。
今回はそれらの違いとは何なのか、というお話です。

なかなか治らない理由を一言で言いましょう。
それは、

「何をするために治りたいのか」が定まっていないから

です。

あなたは何のために治りたいのですか? 或いは何をするために治りたいのですか?

と尋ねられたときに「即答」出来ない人がいませんか?

楽になりたいから。苦しいのは嫌だから。
皆と同じ事をしたいから。普通の人になりたいから。
或いは家族に迷惑をかけたくないから。

私の経験上、これらの漠然としたモチベーションの人がどうも治りにくい気がします。ゴールがたかだかそんな場所では、治っても治らなくても他人には殆ど関係ありません
何度も言いますが、人は幸福になるために生きて行動するのであり、その幸福感は自分以外の誰かのために行動することで得られるのですよ。
なのでこれらのモチベーションは最低レベルの低さだと言えます。ならばその人の脳の中から体に発する「治れ」というシグナルもさぞかし弱いことでしょう。
つまりマスタープログラムは、なかなかその人の体を治すようには動き出さないのです。

ここで一つの例を挙げると、皆さんは水泳選手の池江璃花子さんを知っていますか?
彼女は世界の中でもトップスイマーでオリンピック選手として選ばれていたのにもかかわらず、白血病になって本当に生死の狭間を彷徨いましたね。
もし彼女のモチベーションが単に「白血病が治ること」だけだったとしたら、その後の奇蹟が起きていたでしょうか?
ですが彼女のモチベーションは単に病気が治ることではなく、オリンピックに出場し、そして金メダルを取ることでした。
生死をさまよっているその時でさえもです!

そしてその目標を達成するためには必要条件として、病気を治さなければならなかったのです。

病気が少し改善して、彼女が久しぶりに水着姿でプールに入る映像を見たときには、そのあまりに痩せた姿が痛々しくて私は見ていられませんでした。
それなのにオリンピックに出るなんて、ましてや金メダルを取るなんて、夢のまた夢の、そのまた夢だと思ったものです。それよりも生きていることの方が大切ではないかと。

ですが結果はどうでしょう? コロナのおかげでオリンピックが1年延期されたとはいえ、彼女は本当に水泳選手として復活してオリンピックに出てしまったのですから、私は何か夢でも見ているのかと思いました。

結果的に彼女はリレーにしか出ていないしメダルも取ることが出来なかったので、彼女の中での出来は80点なのかも知れませんが、たとえ80点でも白血病なんて余裕で遙か彼方に消えていましたね。
実際に人間が実現出来る事なんて、良くても目標の大体8割程度だと思います。なので最終目標を「病気が治ること」にしてしまうと、その場所に対して8割の場所が実現出来る場所となるでしょう。

だからなかなか治らないのですよ。

是非とも目標を「もし8割しか実現出来なかったとしても余裕で病気が治っている場所」に設定してみてください。プロレスラーやスポーツ選手の回復力が化け物じみているのも、きっとそういった理由が有るからだと思います。

そしてその目標が更に「自分以外の人のためになること」であれば理屈上、治癒力が更に上回るであろうことは今までメタフェイスを読んで来た方なら容易に予想出来ることでしょう。
マスタープログラムは、つまり人間の体はその様に作られているのです。

この記事が参考になるのは一部の人だけかも知れませんが、その一部の人にとってはとても重要な内容ですよ。

さて、あなたは何をするために治りたいのですか?


戻る   トップページ