意識は二つある その2


さて、では次にとても重要なテーマについて考えてみましょう。
ならば意識はメタ世界のみにあり、脳の中には心とされるものは何も無いのでしょうか?

実はそれも異なります。
VRゲームの中でプレイヤーがオリジナルの手足を持っているように、この世界のプレイヤーはオリジナルの体に加えて

「オリジナルの脳と心の様な物」も持っている

のですよ。
そしてそのコンピューターで作れられた脳が物事を記憶し、感情などを生んでいるのです。
というよりも、意識以外の機能は殆ど全てを脳が生んでいる(作っている)と私は考えています。

皆さんはアゲハチョウの話を覚えていますか? 大分前の話題ですが、VR解釈を使ってその問いに答えてみましょうか。
アゲハチョウの幼虫が誰にも教えられていないのにサナギの作り方を知っている理由は、「マスタープログラムのコードにその作り方が書かれているから」です。
ですがサナギの作り方が書かれている部分も恐らく、量子力学に隠されて外部から(例えば解剖などをして)見ることは出来ないと思われます。
或いはもしかしたらサナギの作り方の情報は、そもそも物理的なアゲハチョウの体内には無く、コード内にしかないかもしれません。
(というより、私はそう予想しています)
だとすれば、あんなに小さい脳で複雑なことが出来るのも納得できますね。


話を戻しましょう。
以前に詳しく述べた「リベットの実験」と呼ばれる実験があります。
これは正に先述のコップを手に取る実験と同じで、脳の解剖こそしないものの、脳波を使ってAさんの行動を見る実験でした。

この実験ではAさんが手首を曲げる事を決めるより前に、脳がそれを決めていたことになりました。
要するに脳が勝手に決めたことをAさんは後から自分が決めたと思っていたって事ですね。
そうなると人に自由意志が有るかどうかも怪しくなってきます。

この実験を知ると、何だか頭がこんがらがってくると思います。
正に「前半の話は何だったのか?」と思う事でしょう。「外部から脳の中を観測して、行動を知ることは出来ないのでは?」と。「これは矛盾ではないか?」と。

ええ、確かに

「意識が一つしかない」と仮定すると

矛盾となりますね。

実は我々は自覚している意識の他に、もう一つ意識の様な物を持っているのです。そして脳波計に出る(量子状態を壊さずに観測可能)ことからも、こっちの意識の方はこの世界の脳の中で作られているのでしょう。

実はこの宇宙の中に存在する脳が生んでいる意識、つまりマスターコンピューターが作っている

「二つ目の意識」が存在する

のですよ。これは今までに「無意識」と言ってきたものとほぼ同意です。

そしてこの「二つ目の意識」はマスタープログラムによって作られているコンピューター製の脳が作                                                                    る意識、つまりAIなので

「AI意識」

と呼ぶことにしましょう。

そしてこの二つ目の意識である「AI意識のコントロール」こそが現実世界では最も重要であり、我々が成功できるかどうかや、幸福になれるかどうかを実質的に決めているものなのですよ。
もしVR解釈が正しくて、この世界が何らかのゲームのようなものだとしたなら、それを上手くクリアすることとは、このAI意識を上手くコントロールすることとイコールだとさえ私は考えています。

実際に世の中で自分の夢を叶えたり成功している人は、例外なくこのAI意識のコントロールが上手く出来た人だと思います。そして逆もまたしかりです。
上手なAI意識のコントロール無くして物事が上手く行ったり、成功することなど有り得ません。

そしてこのAI意識こそがホメオスタシスを生み、新しい事に挑戦する決断の邪魔をし、迷ったときに楽な道に誘導し、時に洗脳され、人々に平凡な人生を送らせる物なのですよ。

この様に言うと「もしかしたらAI意識のデフォルトは怠け者なのではないか?」と思ったかも知れませんが、正確には異なります。
正確に言うなら、AIのデフォルト設定は、

「今までと同じ事をする」

なのです。

ついでに言うなら、うつ病になるのもPTSDになるのも同性愛になるのも全てこっちのAI意識の方です。

そう言うと何だかAI意識は悪いことばかりに見えるかも知れませんがそうではありません。
同時にAI意識は、実はとんでもない能力も持っているのですよ。

続く……。

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