この世界と宇宙の真理


この世界とは、宇宙とは一体何なのか? 一体どのような仕組みなのか?
我々人類はなぜ存在し、何のために生きているのか?
禅問答の様な先述の4つの問いの答えとは何なのか?

いよいよ、これらの究極的な問いに答えるお話に入りますが、ここでは先に重要な結論を言ってしまいましょう。
きっとその方が読みやすいと思いますので。

時は私が22歳の頃、時代で言うと先述の通り1995年から96年頃の話です。
量子力学と強い人間原理 に書いたとおり、高校から大学にかけて物理学を学び、量子力学を学び、強い人間原理を知り、そして当時、頭がショートするまで考えに考えてして至った結論を一言で言うと以下の通りです。

この世界は、全てフィクションである

これはこれで1つの真理の完成形であり、シュレディンガーらが至った場所も恐らくここだったのではないかと考えています。
当時の私も考えたのはここまででした。そして同時にシュレディンガーの様に気分が悪くなって体調を崩し、先述の通り思考をストップしたことを覚えています。

さて、これを読んだ皆さんは、きっと私が何を言っているのかさっぱり分からないことでしょう。
なので学生時代から大人になるにつれて更に多く&幅広い知識を身に付け、そして長きにわたり思索を進めてより具体的になった現在の私の言葉で真理について述べてみることにしましょう。

先述の通り量子力学によれば、人間が観測するまではあらゆる物の状態は決まっていません。
よって観測者である人間がいなければこの宇宙は何も決まらない、つまり無いのと同じでしたね。
この事は今年(2022年)ノーベル物理学賞を取った”量子もつれ”の証明だけでなく、およそ100年にわたって行われてきたあらゆる物理学の実験によって証明されていまいす。
これはたいそう衝撃的な内容だと思いますが、現代に於いても知らない人の方が多いのではないでしょうか?

そしてこの世界は数学で出来ている(前編)に書いたとおり、この宇宙は全て数学で作られている可能性が高く、数学に反する物はまだ発見されていません。そしてこれからも発見されることはないと私は予想しています。
またこの世界は数学で出来ている(後編)に書いたように、この宇宙が数学で出来ていたとしてもそれを実現する何らかの装置がなければ実際の宇宙にはなりません。
つまりこの宇宙を実現するためには、数式を数値解法で計算する巨大な計算装置の様な物とセットでなければならないでしょう。

上記の一段階目の真理に加え、これらの数学的な根拠を総合して”この世界と宇宙の真理”について考えて出た結論を誰にでも分かりやすい言葉にすると、以下になります。

我々が認知しているこの世界は、宇宙は、全て“コンピューターによって作られたニセモノ”である

ここで言う“宇宙”の中には当然ながら、人間の体や脳も含まれます
”コンピューター”という言葉こそありませんが、釈迦やキリストが気づいたこと、そしてシュレディンガーやホイーラーが気づいたこととは、恐らくこの真理でしょう。

因みに“この世界は全てフィクションだ”と考えた95年当時の私もまだ、そこにコンピューターを結びつけることは出来ませんでした。
(因みに時はMS-DOSからWindows3.1の時代。当時のコンピューターの性能はとても低く、3DのCGをリアルタイムで描く事なんてとても不可能でした)


さて、いかがでしたか?
これを読んだ皆さんは、きっと始めは何を言っているのかさっぱり分からず受け入れられないと思います。ええ、地球が丸いことや地動説を受け入れられなかった先人達以上に、とてつもなく受け入れにくいことでしょう。
それどころか本気でこんな事を言っている人が居たら、統合失調症だと思うのではありませんか??(笑)

はっきり言って、物理学者の中でもこれは受け入れる人の方が少数派、と言うよりも殆ど居ないと考えています。なのでこれが物理学の答えだとは間違っても捉えないで下さいね。
物理学はこの世界がコンピューターで作られているかどうかいったテーマは扱っていませんこの世界が夢だったとしたら?に書いたとおり、この様な問題は物理学の管轄外なのです。
乱暴に言うと、この宇宙がコンピューターで作られていようが何で作られていようが、物理法則さえ成り立てば物理学者にとってはどうでも良いことなのですよ。(だからもし大学の物理学科に行って先生にこんな質問をしたら非常に煙たがられると思います(笑))

因みに私は社会的にも物理学者ではありませんし、マインド的にも物理学者ではありません
私にとって物理学はずっと、真理に導いてくれる可能性が最も高いと考えた学問の一つに過ぎず、それ自体を極めることが私の目的ではありませんでした。

ではマインドの話として「物理屋でなければお前は何者なんだ?」と問われるかもしれませんが、まだ呼称が無いため学問の名前も職業も存在していません。


またここでとても大事なことを付け加えておきます。
物理学と同程度に私を真理に導いてくれたものはコンピューターであり、特に自分でプログラミングをしたコンピューターシミュレーション(数値計算)の経験でした。これについては、今までに詳しく書いてきたとおりです。

もちろん、こんな簡単な文章で書けるほど容易に結論に至ったわけではありませんが、詳しい話は難解すぎるのでここでは省略しますね。


さて、私が至った真理は当然ながら仮説です。証明はされていないし、不完全性定理に縛られたこの宇宙の中では原理的に証明することが不可能かもしれないことは今までに書いてきたとおりです。
しかしながら、数十年にわたって物理学を学び、コンピューターを学び、そして論理的に考えれば考えるほど「これは正しいとしか思えず、他に解釈のしようがない」というのが現時点での私の直感です。

因みに自分で書いておいて言うのも何ですが、いくら最近のYouTube等に同様の話が載っているとはいえ、もしこれを読んですぐに「なるほど、わかった」などと言う人が居たら、私はその人の事を「嘘つき」と呼ぶことでしょう(笑)。

昔、私は人間の脳には思考が真理に近づくと、それ以上思考を進めさせないために気分を悪くさせるリミッターのような機能が付いているのではないかと本気で考えたことがありました。実際にこれを読んだ皆さんの中にも何となく気分が悪くなる方が居るのではないでしょうか?(先述の通り、私はなりました)
特に全く理解できない人よりも、下手に理解ができる人の方がその傾向があると思われます。

ですが読者の皆さんにはシュレディンガーの様に気持ちが悪くなって考えるのをやめたり、釈迦のように入滅しようなどとは考えないことを願っています。
何故ならこの話にはまだ続きがあるし、メタフェイスはここからスタートするからです。

究極の問い(後編)に書いたとおり、私にとってこの真理自体に対する興味は既に終えています。
私が最近(この10年ほど)ずっと考えていたことは、もしこれが真理だとするなら一体何を導くことができ、そして何を作り出すことができるかです。

この真理は我々人類を導いてくれる“道しるべ”にはなり得ないでしょうか?
人類が抱える今現在の問題や未来に訪れるであろう問題を解決する糸口にはなり得ないでしょうか?
もっと言うなら“究極の問い”の様な有史以来、多くの人が考え続けてきた問いに答えてはくれないでしょうか?

物理学者らは「この世界が本当は宇宙人が見せている夢であろうが何であろうが、我々にはそれが現実だと思って生きていく以外の選択肢はないので、何も変わらない」と言いますが、果たしてそうでしょうか?


確かに物理法則は変わらないかもしれないし、物理学者の仕事も変わらないかもしれません。
何故ならそこから先は物理学者の仕事ではなくなるからです。

ここから先はまだ存在していない、新しい学問の世界に入るのです。

ではこれから私と一緒に、まっさらな道に向かって踏み出していきましょう!


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